ペイオフレシオを利用して利益になるトレードをする方法

ペイオフレシオを利用して利益になるトレードをする方法

ペイオフレシオとは?

別名:リスクリワードレシオ、損益比率

ペイオフレシオの概念は正直いって難しいですが、FXトレード戦略において、非常に重要な概念ですので必ず覚えておいたほうがいいです。

この記事では解説だけでなく、実際どのように利用して利益を出していくのかまで解説したいと思います。

ペイオフレシオの定義としては下記のようになります。

  • 勝ちトレードの平均利益額負けトレードの平均損失額何倍あるのかを表す数値のこと。

    合計額ではなく平均額というのがペイオフレシオの特徴です。

    でその数値で何がわかるのかってことですが、

    過去のトレード成績において、

    1トレードあたりの勝ち額が、平均負け額に対して大きいのか小さいのか、

    もしくは、

    1トレードあたりの負け額が、平均勝ち額に対して大きいのか小さいのか、

    を簡単に知ることができます。

    トレーダーにとって何の役に立つのか?

    結論から言うと、

    ペイオフレシオを確認することによって、

    今後のトレード戦略を立てたりトレードの見直しを明確にすることができます

    例えば、以下のようなトレードの悩みありませんか?

    ・勝率が50%以上あるのに最終的に損失になってしまう。
    ・PIPS数は勝ち負け同じくらいなのに損失になってしまう。
    ・LOT数も勝ち負け固定なのに損失になってしまう。
    ・損失を取り戻すことができない。
    ・利益を出すのに何をしたらいいかわからない。

    そのようなときに、ペイオフレシオを確認するとトレードの戦略が見えてきます

    先ほど言ったとおり、ペイオフレシオは

    過去の取引データをもとに算出された数値ですので、

    その数値を見ることでどのような取引を行ってきたかを直感的に理解することができます

    つまり、ペイオフレシオはトレードで利益を出し続けるために正しいトレード(損小利大)を続けているかを判断する重要な数値となるのです。

    負け額以上の勝ち額を獲得するトレードを続けなければ、最終的に利益を出すことは不可能です。

    戦略が明確になるぶん、余計なことを考えたり、余計なこと実行する可能性も低くなってきます。

    また、戦略にブレが生じると何をやっていいかわからなくなります。

    逆に言えば、何をやっていいかわからなくなったら、それは戦略がブレているということです。

    やることはペイオフレシオを確認してトレード戦略を立てること1つだけです。

    ペイオフレシオの計算式

    ペイオフレシオの計算式は以下の通りです。

    ペイオフレシオ = [勝ちトレードの平均利益額] ÷ [負けトレードの平均損失額]

    この計算式にあなたの成績を入力すればペイオフレシオを算出できます。

    たとえば、

    10回トレードを行って、

    7回が勝ちで利益の合計が70万円、

    3回が負けで損失の合計が90万円になった場合、

    損益額は 70万 ー 90万 = △20万です。

     

    図にしてみると次のようになります。

    トレード数 勝ち額 負け額
    1 10万
    2 30万
    3 10万
    4 10万
    5 10万
    6 30万
    7 10万
    8 10万
    9 10万
    10 30万
    合計 70万 90万
    平均利益額/平均損失額 10万 30万

    さて、ペイオフレシオはどうなるかというと、

     

    勝ちトレードの平均利益額 =

    70万 ÷ 7回 = 10万

    ※一回あたり10万の利益をだしている

     

    負けトレードの平均損失額 =

    90万 ÷ 3回 = 30万

    ※一回あたり30万の損失をだしている

     

    ペイオフレシオ = 10 ÷ 30 = 0.3

     

    さて、この0.3という数値を見て、何を意味しているか直感的にすぐ理解できることが重要です。

    0.3ですから30%という数値に置き換えることができます。

    基準となるのは負けトレードの平均損失額です。

    つまり、負けトレードの平均損失額の30%分の利益を上げていることを意味しています。

    少し考えればわかることですが、負けトレードの平均損失額の100%の利益を上げて収支が0になる計算ですから、

    30%の回収しかできていません。

    したがって、その度合いで損大利小になっているということです。

    ちなみに、収支をプラスマイナス0に戻すにはペイオフレシオを1.0にする必要があります。

    このトレード手法を続けると、上記のペースで損失を出し続けることが予想されます。

    1トレードあたりの負け額が1トレードあたりの勝ち額に対して大きいと判断できます

    となると、次に取り戻す(利益を出す)戦略はどうなるかというと

    1. 1トレードあたりの勝ち額を、1トレードあたりの負け額よりも大きくする
    2. 1トレードあたりの負け額を、1トレードあたりの勝ち額よりも小さくする

    ということになります。

    このような戦略を取らないと最終的に利益を出すことは不可能です。

    ペイオフレシオの目安となる数値は1.0

    ペイオフレシオにも基準となる数値があります。

    それはペイオフレシオ1.0という値です。

    なぜかというと、ペイオフレシオ1.0を下回ると元本割れ(損失)になるからです。

    つまり、ペイオフレシオ1.0が損益分岐点となるのです。

    逆にペイオフレシオ1.0を上回ると利益が出ます。

    ということなので、

    必ずペイオフレシオ1.0を上回るようトレード戦略を立てていかなければなりません。

    また、もうペイオフレシオ1.0以上あるよという場合でも、

    利益を最大化するにはそれ以上に数値を伸びるよう工夫が必要です。

    ペイオフレシオの数値を上げるには?

    1トレードあたりの平均勝ち額を平均負け額より増やすことです。

    では具体的にどうすればよいか?

    箇条書きにすると下記になります。

    1. 勝ちトレード数    > 負けトレード数(勝率を上げる)
    2. 勝ちトレードロット数 > 負けトレードロット数(勝ちロット数を上げる)
    3. 勝ちトレードPIPS数  > 負けトレードPIPS数(勝ちPIPS数を増やす)

    勝ちトレードの平均Lot数と平均Pips数を負けトレードの平均Lot数と平均Pips数よりも上げる必要があります。

    そうすれば、平均勝ち額が平均負け額よりも上がっていきます。

    つまり、ペイオフレシオが1.0より小さいということはトレード1回あたりの負け額が、勝ち額に対して大きいということで、

    逆にペイオフレシオが1.0より大きいということはトレード1回あたりの勝ち額が、負け額に対して大きいということです。

    マーチンゲール法ではないかという疑問

    マーチンゲール法とは、簡単にいうと倍々賭け手法のことです。

    1回のトレードで△1万のを計上した場合、

    次のトレードで2万の利益を出すようにLOT数とPIPS数を決めてトレードしていく手法です。

    勝った場合は△1万+2万=1万の利益ということになります。

    しかし、負けた場合は△1万+△2万=△3万と損失額が倍増してしまう欠点があります。

    ドローダウン時に強制ロスカットになることは火を見るよりも明らかです。

    マーチンゲール法は

    前回の負けの総額に対して、勝ち額を決めていく手法なのに対して

    ペイオフレシオは

    負けトレードの平均額を対象としている

    ことが大きな違いです。

    計算してみればわかると思いますが、

    総額で計算すると取り返す金額が一気に膨れ上がりますが、勝てばその分一気に取り返すことができます。

    平均で計算すると取り返す金額が一気に膨れ上がることは比較的ありません。

    また、負け額を固定してしまえば負け額の平均が上がることもないです。

    しかし、1トレードで勝ったとしても一気に負け額を取り返すことはできません。

    それでも、負け額の平均額を上回るトレードを繰り返していけば、徐々に取り返すことが可能です。

    プロフィットファクターとの違い

    ペイオフレシオと似たような指標にプロフィットファクター(PF)といものがあります。

    こちらは損益の平均値ではなく合計値を割った指標になります。

    どちらもトレードの成績を表す指標ですが、似て非となるモノです。

    ペイオフレシオと何が違うのか?

    結論から言うと、大まかに分けると以下の通りです。

    1. ペイオフレシオはトレード分析、トレード戦略に利用される
    2. プロフィットファクター(PF)は資金効率を確認するため手法(EA)の優劣を判断するために利用される

    1に関しては前述の通りです。

    2に関しては負け額の合計の何倍、勝ち額があるか確認することができます。

    企業の財務分析で利用される、資本回転率ようなものです。

    また、複数の手法や自動売買(EA)を能力を比較するために利用されます。

    つまり、資金効率がいいEAなのかどうかということです。また、自分の投資法にも利用できます。

    どちらも期間別に区切って算出すると数値が変化します。

    ドローダウンが続くとどちらの数値も下がってきますし、

    一気に利益が出ると数値が上がります。

    ペイオフレシオを確認するには?

    自分の手法やEAのペイオフレシオを確認する方法

    業者により、やり方は変わってきますが、

    まずは自分の成績をCSVに出力することです。

    WEBからログインしてCSVをダウンロードできる業者もありますし、

    WEB上にしか表示されない業者もあります。その場合はEXCELなどにコピーして計算するのがベストかと思います。

    また、MT4やMT5を利用している場合は簡単に自分の手法やEAの成績をCSVに出力できる方法があります。

    それはスクリプトを利用する方法です。

    ペイオフレシオの数値をどう活用すればいいのか?